イスラム教との深い関係について

主要な都市の特色とは別のページでも触れましたが、サウジアラビアにはメッカという都市があり、ここはイスラム教最大の聖地として知られています。国内だけでなく国外からも多くのイスラム教徒がこのメッカに巡礼をするために訪れ、イスラム教と非常に深い関係のある国となっています。

どうしてメッカなの?

そもそもなぜサウジアラビアのメッカがイスラム教の聖地なのか、その理由はイスラム教の始まりにあります。イスラム教は7世紀ごろにムハンマドによって開かれた宗教ですがムハンマドが生まれた地が現在のメッカなのです。

ムハンマドはアラーの神の声を代弁するいわゆる預言者で、イスラム教徒にとってはまさに神のような存在です。そんなムハンマドが生まれた地だからこそイスラム教の聖地となり、今でも多くの人が訪れるのです。つまりサウジアラビアはイスラム教発祥の国というわけです。従って国教もイスラム教で、国の法律もイスラム教の教えの影響を強く受けています。

イスラム教ではコーランと呼ばれる聖典があり、ムハンマドの教えが書かれているのですが、このコーランがそのまま法律として扱われていると言ってしまってもいいくらいです。サウジアラビアの国民にとってイスラム教はなくてはならない存在なのです。

スンニ派とシーア派に分かれている

イスラム教は現在、スンニ派とシーア派の2つに分かれており、イスラム教徒の9割近くがスンニ派、残りがシーア派とされています。サウジアラビアの国民はほとんどがスンニ派で、サウジアラビア王家もスンニ派です。

スンニ派とシーア派ではコーランの解釈に違いがあり、考え方も微妙に違うのでこのことも抑えておくと旅行中などに役立つかもしれません。宗教はその国の文化の柱になっている部分も多いので、宗教を知ることはサウジアラビアという国を知ることにも繋がります。

サウジアラビアの女性は人前では顔を隠していますが、これもイスラム教の教えによるものです。男性と女性がはっきり区別されている国で、私達から見ると女性の立場が低く感じられるでしょう。

実際、女性は男性と職場も別にされ、基本的に家族以外の男性とは会話も許されない環境ですので日本とは大きな違いがあります。

— posted by osyant at 02:29 pm