サウジアラビアの遺跡や文化遺産とは

サウジアラビアにはユネスコ世界遺産に登録されている文化遺産がいくつかあります。たとえば紅海に面した都市ジッダはイスラム教の聖地であるメッカへと続く玄関口であることから都市そのものが文化遺産に登録されており、町全体が観光地とも言えます。

ジッダは人口も多く首都であるリヤドに次ぐサウジアラビア第二の都市で、実に多くの観光客が訪れます。そのほとんどがメッカの巡礼を目指すイスラム教徒で、イスラム教徒ではない外国人がジッダ、そしてメッカに行くには現地旅行会社のツアー客として行く必要があります。

また、ヒジャーズ地方と呼ばれる紅海沿岸部の北にはマダイン・サーレハというかつて存在していた都市の跡地があり、特徴的な墓石の数々が観光名所としても有名です。2008年に世界遺産として登録され、サウジアラビアとしては初の世界遺産になりました。

現在見られる遺跡の多くは紀元前1世紀前後のものが主流で、長い時間の流れを感じさせてくれます。はっきりと形に残った遺跡を見られるためイスラム教に馴染みの薄い日本人の方であっても十分楽しめるでしょう。

首都リヤドのすぐ近くにはディルイーヤと呼ばれる都市があり、こちらも世界遺産に登録されています。サウジアラビア王家であるサウード家の本拠となっていた都市で、かつはてリヤドではなくディルイーヤがサウジアラビアの首都でした。首都だったのは1700年代から1800年代にかけてで今でも当時の都市が残されています。

中でも王族が暮らしていたサルワ宮殿やサアド・ビン・サウード宮殿は有名で、ディルイーヤを代表する観光スポットになっています。

この他にもハーイル州にある岩に描かれた絵が岩絵として世界遺産に登録されており、サウジアラビア各地で世界遺産を見ることができます。こうした遺産は観光業に力を入れているサウジアラビアにとっても重要なもので、サウジアラビア発展の1つの原動力として活躍しています。

— posted by osyant at 02:30 pm